当院は毎月1回特別専門外来を設置しております。スケジュールはひと月前にご案内させていただきます。
稲垣主任教授の診察をご希望の方は、事前にお電話にてご予約下さい。
TEL:03-6450-4762
名誉顧問 稲垣 克記(いながき かつのり)

昭和大学医学部 整形外科学講座主任教授
昭和大学病院附属東病院 院長
1997年から1999年までの2年間米国の名門メイヨークリニックで基礎と臨床を学んできました。伝統を継承する事は大変なことですが、時代はどんどん先に進むので相対的退歩にならないように、時代に見合った新しい治療法も必要となります。
手術は出血が少なく速く終わる手術が理想です。これにより術後の患者さんの負担を減らし早期リハビリテーションが可能になります。低侵襲の上肢関節手術を行いより良いリハビリテーションができて早くスポーツや職場に復帰することが可能になりました。例えば肘関節が骨折後などでかたくなり、動きがわるくなる(関節拘縮)手術では従来、骨に付いている筋肉をはがして骨の一部を削ったり瘢痕を除去します。鏡視下手術では骨についている筋肉と筋肉の隙間にポータルという筒を入れることにより筋肉をはがさず骨を削る事や関節包の解離をする事ができるようになりました。
筋肉を温存できると術後の回復が早く痛みも軽いなど多くのメリットがあり、早期離床、早期退院につながり早く社会復帰ができます。これは米国メイヨークリニックなどの技術を取り入れた結果です。
手関節、肘関節、肩関節などでお困りの方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
プロフィール
●医学博士
- 昭和大学医学部卒業
- 日本整形外科学会認定整形外科専門医
- 日本整形外科学会認定スポーツ専門医
- 日本整形外科学会認定リウマチ専門医
- 日本リウマチ学会認定リウマチ専門医
- 日本手外科学会認定専門医
●所属学会
- 日本整形外科学会
- 日本リウマチ学会
- 日本手外科学会
領域
上肢外科では、肩から指先まで上肢全体を対象とし、骨折をはじめとして、腱や神経損傷などの外傷、末梢神経障害、関節リウマチ、先天性疾患、加齢に伴う変性疾患など、手術治療だけでなく、リハビリや装具療法など一人一人に合った治療法を患者さんとともに考え提供しています。肩・肘・手首の疾患・外傷の一部では、低侵襲な関節鏡手術を導入し、早期社会・スポーツ復帰に貢献しております。
1.肩・上腕の疾患
肩腱板断裂、五十肩、肩関節脱臼後、投球障害肩、スポーツによる肩関節障害、
リウマチ肩、変形性肩関節症、肩インピンジメント、
人工肩関節などの術後の障害 など
2.肘関節の疾患
スポーツによる肘関節障害、フォルクマン拘縮、投球障害肘、上腕骨外上顆炎
(テニス肘 ゴルフ肘)、肘関節の離断性骨軟骨炎、肘関節不安定症、
肘部尺骨神経麻痺(肘部管症候群)、肘骨折後の拘縮(かたくて動きが悪い)、
異所性骨化、人工肘関節など術後の障害 など
3.前腕の疾患
橈骨神経麻痺(後骨間神経麻痺を含む)、正中神経麻痺(前骨間神経麻痺を含む)など
4.手関節部の疾患
手根管症候群、舟状骨骨折後、舟状骨偽関節・壊死、
キーンベック病(月状骨軟化症)、TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)、
Preiser病、月状骨周囲脱臼、変形性手関節症 など
5.手の疾患
腱断裂後、へバーデン結節、ブシャール結節(手指の変形性関節症)、母指CM関節症、
upuytren拘縮、グロームス腫瘍(爪下)、手指の循環障害、神経麻痺 など
業績
昭和大学整形外科では、トップアスリート等のスポーツ選手に行なう鏡視下関節手術、偽関節や難治性骨壊死に行なう血管付き骨移植や人工肘関節、小児の変形矯正手術、骨折後の変形矯正手術、関節拘縮に対する鏡視下授動術、肘関節や手関節の不安定症に対する再建術などの多くの実績があり、これらの手術に加えさらに高度な血管吻合が必要な顕微鏡を用いた手術、人工関節手術や再置換術の症例を行っている上肢外科の専門医です。